創薬業界

2014/10/24

  今日はバイオ全般が活況でした。オンコセラピーのがん論文公表でのS高につられたのと、シカゴ大中村教授のがん狙い撃ち分子標的薬の発見でのことでしょう。がん治療に関しては数年前から高い効果が得られる薬や方法の発見はいろいろあります。しかしどれもその後の話をききません。

  今回、エボラ出血熱で話題となったT-705。アビガンですが、今年の春頃に富山化学が長い期間を経て、やっと条件付きで製造販売の承認をとりつけたものです。タミフルに代わる新しいメカニズムの薬として開発されたものの、条件付きですからエボラ出血熱でやっと日の目を浴びることになったわけです。ただし本来のインフルエンザ薬としては使われることはありませんし、条件付きの理由も私は眉唾ものだと思っています。

  私はバイオに投資するのが結構好きだったのですが、ナノキャリアの大相場以降の下落や進展の遅さから「癌」や「インフルエンザ」といった極めて儲かる病気の創薬メーカーに投資するのはやめました。様子を見ていたりいろいろ考えたりした結果です。なぜなら世界の超大手創薬メーカーが医師や役人を巻き込んだ既得権益構造があるのではないかと推測できたからです。大きなお金が動く業界は強固な既得権益構造が必ずあるでしょう。癌は医療業界ではめちゃくちゃ儲かる病気です。そう簡単に小さい創薬メーカーに市場を渡さないでしょう。それに簡単に癌が治ってもらったら儲かりませんからね。

  というわけで、今回はバイオもやってる会社に先日のNYダウ+日経平均下落のチャンスから投資しています。前は緑内障という癌から比べたら地味な病名の薬でしたが、今回も地味な病名のものを治療する抗体医薬品です。バイオ投資は、地味こそ美しい!地味こそ全て!地味こそ最強!なのです。