バーチャルは音楽エンターテインメントを席巻するのか?

2013/06/16

   音楽はかつて「鑑賞するもの」として存在しましたが、現在ではそういう作品は壊滅し「娯楽=エンターテインメント」として存在するようになりました。恐らくマイケル・ジャクソンがスリラーを出した頃からでしょうか?きらびやかなステージセットに人間離れしたダンス。この時音楽は、音楽そのものとしての存在をやめたわけです。もしマイケルジャクソンが踊れなかったら、あれだけの威力はなかったでしょう。そしてあの威力はその後の音楽のあり方を純エンターテインメントであるべきと決定づけたと思います。

   という事で音楽はショーという部分を抜きには存在できなくなったわけで、今後更にビジュアル(ムービー)やバックのストーリー性がヒットの重要要素となってくるワケです。現在で私が知っている限り、ステージに立っているバーチャルシンガーはミクやルカ等のボカロキャラクターだけですが、今後アニメキャラクターを筆頭にバーチャルシンガーがステージに立つというライブがどんどん出て来るのではないかと思います。それにアニメには本編のストーリーとムービーがあります。これは音楽だけやっているリアル音楽屋とそのPVを遥かに超える感銘をオーディエンスに与える事でしょう。バーチャルエンターテイナーを再現するテクノロジーは、ミクの初舞台とProject DIVAを見比べると大きな進化が見られ、下地は整ったと言えます。そう遠くない将来、バーチャルシンガーは所狭しと走り回り、踊り、宙を舞うといった再現が可能になると予測できます。これは映画に例えると“かぶり物のヒーロー”と“最新鋭CGのヒーロー”の差が音楽エンターテインメントを襲うという事です。

   丁度ニューロマンティックが世界で流行する前→1978年頃ですが、ロンドンの若者でメイクをして歩いている男子ほどインテリ層が多いという現象があったと聞いたことがあります。前の記事に「グラビア女優を除いて生身のアイドルが絶滅する」と書きましたが、同様な現象が起きて来るような気がします。つまりインテリ層にバーチャル派が。生身派はインテリ層以外。そういった事を予言しておきます。

マクロスF  ランカ・リー 星間飛行PV 作曲:菅野よう子 作詞:松本隆 2008年

↓ステージに立つ2次元表現にかなり近い3Dシンガーを見つけました。
GUMI誕生祭2012 in​ nicofarre「Panda Hero パンダヒーロー」