ニポンの家電はやはりエライ。

2014/04/23

  最近友達と話をしていて、ダイソンの掃除機の話になりました。話を要約すれば「壊れやすく、一年以内に修理に出した。手入れが面倒。ゴミ捨て時のホコリが汚い。」

  元々私はダイソンのサイクロン掃除機には全く興味がなく、常に一押しだったのが日本の紙パック式の掃除機でした。そもそも掃除機で一番嫌に思える事は何か?を考えれば一目瞭然。それは「ゴミ捨ての時に埃が舞い上がって、それを肺に吸い込んだり手についたりする」という事でしょう。紙パック掃除機は現在でも、最もその欠点を充分に解決した掃除機になっています。

  ダイソンはサイクロン掃除機の開発動機について「紙パック掃除機はパック内のゴミが増えて来ると吸塵力が低下するから」と語っているようですが、私は紙パック掃除機を長年使って来てそのように感じたことはありません。そこまでゴミを溜めなくても紙パックを交換すればいいではないですか(笑)ダイソンも排気フィルターが装備されていて、それが汚れると吸塵力は低下します。「吸塵力が変らない」という広告コピーは日本では問題になっていませんが、本国イギリスでは排除命令がなされました。日本でサイクロン方式が出て来た頃は、ちょうどエコロジーブームだった記憶があります。家電メーカーの広告は「紙パックを使わないエコロジー…」とも言ってましたが、紙パックに使う資源を減らしたぐらいでエコロジーと言えませんね。

  掃除機の吸塵力についてですが、実際問題そんな吸い込みパワーが掃除に必要でしょうか?埃というものは時間が経てば空気中の湿気で固まって表面に付着します。そうなれば軽くブラッシングしてやらないと風圧では落とせないものです。掃除機の吸込部にブラシがついているのはその為で、むしろ吸塵力よりブラシの工夫を進化させた方が掃除機としての性能はアップするでしょう。ちなみに私の持っている紙パック掃除機は吸込仕事率が300Wですが、実用上差し支えないほどの吸込力を持っていて不満は感じません。

  私の掃除機の選択ポイントは●紙パック式●仕事率300W●重量3.5kgの軽量。掃除は何も床ばかりではありません。場合によっては本体を片手で持ちあげて掃除する場合があります。エアコン、背が高い棚状家具、カーテンレールBOXや扉の上部・・・その他多くあります。その場合、掃除機には軽重量が求められます。ダイソンの掃除機のような重量級は使いにくいのです。3.5kgと言えば、軽めのエレキギター・・・軽いアルダー材を使ったストラトキャスター程度の重さです。

  ちなみに私の掃除機は7,000円前後です。掃除機本体はいくら目に見える所を奇麗にしても、内部には埃が溜まって来ます。機械ですから劣化もしてくるでしょう。そうなったら気軽に買い替えればいいわけです。7,000円で数年使えれば気軽に買い替えできます。

  結局、掃除機市場はダイソンの戦略に嵌められてしまったわけです。ただサイクロン式も2005年から下火に転じているそうで、消費者は飽きてしまったようですが。ダイソンは「画期的な開発をする企業」と見られているようですが、あのO型の羽がない扇風機は実は東芝が最初に開発して特許を持っています。イメージ戦略とは面白いし恐いものです。

  最近ですが、日本の家電メーカーは縦型の洗濯機に力を入れ始めました。アジアは縦型が好まれるためだそうです。みなさんドラム式洗濯機が好きなようですが、ドラム式洗濯機には多くの欠点があります。縦型洗濯機と比べて●汚れが落ちにくい…汚れはたっぷりの洗剤液に浸して、汚れを洗剤液に溶け込まして落とすほうが落ちやすいから。●繊維が痛みやすい…洗濯物を上から下へ叩き付けて汚れを落としているから。●設置場所が大きくなる…日本の家庭事情に合わない。

  ドラム式洗濯機の長所は、洗濯から乾燥まで完全自動ということになりますが、乾燥には思ったより何倍も時間がかかります。200Vなら少々マシなのかもしれませんが、オール電化住宅以外は200Vを引き込んでいる家は少ないはずで、電気屋さんで販売されている洗濯機の殆どは100V仕様。つまり1500Wの電力(それも動力部を合わせて)で乾燥するわけですから、何時間も乾燥に時間がかかります。確かに使い込んだタオル類でもフカフカに乾燥して気持ちいいです。しかし衣服などは繊維の痛みや縮みを考慮すれば、あまり良いとは思えません。

  私の住処はビルトインドラム洗濯機なので選択の余地がなかったわけですが、使ってみて縦型よりメリットを感じたことはありません。どういうわけか欧米ではドラム式が一般のようですが、家事の省力化が重要項目で洗濯物を干すということをしないから?家電はビルトインがデフォルトだから?などの理由があるのかもしれません。食洗機の普及率も高いようですしね。余談ですが、昔発見したドイツの驚くような笑える記事があります。まだあったので張っておきますね。「お皿洗いひとつとっても、ここまで違う日本とドイツ」

  セールスプロモーションとは大した事がないものでも如何に良いように消費者を騙して、高いものを大量に売りつけるというものです。最近特にその傾向は強くなってますね。日本人は「合理」という思考に弱く、雰囲気で心が動く民族ですので、極めてセールスプロモーションがやりやすいでしょう。リテラシーという言葉も死語になりつつ?あるかもしれませんが、今ほどそれが必要と思えることはありません。


 

では最近買った曲。Ray ebb and flow