5月も後半になってきたというのに

2014/05/22

  異様に涼しく過ごしやすい気がしますが、みなさんお元気でしょうか?仕事まじめにやってますか?

  私は適当にやっています。適当というのは“ええかげん”ではなく“適切に力を当てる”という意味なのですね。ところで今までいろいろ仕事をやってきましたが、いつも頭に浮かぶ出来事があります。一生忘れない出来事です(笑)

  昔、とあるメーカーの宣伝事業部の仕事をやっていました。現在時価総額3兆円の巨大メーカーです。その部署はそのメーカー全社のマスコミ広告をつくっているのですが、そこに統括部長としてK部長というのがいました。K部長のすぐ上はM事業部長という最高責任者がいて、そのメーカーの取締役もつとめるとても偉い人でした。

  ある時、ある広告物のカンプをつくりX課長の承認も得てK部長に見せました。するとK部長は「これバック赤だけど青のほうがいいよ」と。「ははーー!おっしゃる通りです」とX課長はひれ伏し、私たちに「バックを青にしてほしい」と指示があり修正しました。修正したカンプを見てK部長は納得し、最高責任者M事業部長へ見せました。M事業部長はカンプを見て「これ、バック青より赤のほうが良くない?」

  K部長はX課長も居るその場で「ははーー!おしゃる通りでございます。実は私もそのように思っていた次第です」と答え、X課長に「バックを赤に戻してくれ」という指示を出しました(爆笑)

  私は「K部長って偉い立場にいるけど、どこがそんなに偉いのですか?」って広告代理店の人や宣伝事業部の親しい人、プロダクションの目上の人に聞いた事があります。しかし答えは決まって「あの人は凄い人なのよ」という意見しか返って来ませんでした。「きっと偉い人というように言っておかなければ、どこかで漏れて噂になった時に、仕事を減らされたりするのが恐いんだろう」と私は思いました。

  「仕事は適当でいい」私はその出来事以降、そういうように考えるようになりました。さらに広告がコンピュータで制作できるようになってから修正も簡単で時間もかからなくなったので、適当さは加速していきます。

  現在も「適当」に仕事をしています。もちろん一番最初のプレテカンプはコストパフォーマンスは考えた上ですが、ちゃんとしたものをつくります。しかし部長に見せーの、課長に見せーの、バイヤーに見せーのしてる内に内容がてんこ盛りで最初の主旨が薄れ、デザインも陳腐になってきて、何が言いたいのだか解らない酷いものになってきます。しかし修正に時間がかからないので「あいよ」と何でもやってあげます。そこの顧客は比較的年齢層が高いので、前は「文字は5ポイント以下は使わないでおこう」と決めていたのですが、最近は3ポイントとかでも気にしなくなりました。それこそ赤を青に等の修正も1秒かかりませんし、お金出すのはそっちだし、注意しても聞かないし、労力と時間の無駄。私は無駄なことが大嫌いです。

  ま、どことも社会一般は似たようなものですから(笑)

 

それでは前に買った曲。Annabel anamnesis